Sonaten und Partiten für Violine solo

伴奏譜から見えて来るもの
名器J.B.シュトライヒャーと共に

J.S.バッハ
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ

〔シューマンによるピアノ伴奏付き〕全曲演奏会

無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ

桐山 建志 violin
小倉貴久子 fortepiano

J.S.バッハ
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
[シューマンによるピアノ伴奏付き]全曲演奏会

ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001
パルティータ 第1番 ロ短調 BWV1002
ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003
パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005
パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006


2018年10月30日(火)
18:30開演(18:00開場/休憩2回、21:15終演予定)

東京文化会館 小ホール
東京都台東区上野公園5-45

全席自由 一般4500円 学生2500円

メヌエット・デア・フリューゲルでの前売りチケットの販売は10月25日をもって終了しました。
当日券ございます。直接会場におこしください。

【ご予約・お問合せ】
オフィスアルシュ tel.03-3565-6771 www.officearches.com

【チケット取扱い】
東京文化会館チケットサービス tel.03-5685-0650
イープラス 当演奏会のページ
メヌエット・デア・フリューゲル tel.048-688-4921 
mdf-ks@h7.dion.ne.jp http://kikuko-mdf.com
当サイト《チケットお申し込みコーナー》からお申し込みください

シューマンの伴奏譜と向き合う時  桐山 建志

バロック時代の作品には、強弱記号や表情記号、演奏に必要な指使いなどが全く若しくはほとんど書かれていません。19世紀の人たちは、バロック時代の楽譜そのままでは不完全で、演奏用の楽譜としてそれらを補う必要があると考えていたようです。同じように、バッハの無伴奏ヴァイオリン曲も、何かを補う必要があるものとして、ピアノ伴奏を付け加えた例がいくつかあります。メンデルスゾーンもパルティータ第2番の「シャコンヌ」とパルティータ第3番の「プレリュード」にピアノ伴奏を付けました。そして、シューマンは無伴奏ヴァイオリン全6曲ともピアノ伴奏を補いました。

ヒンデミット以降、いわゆる古楽の復興、研究が進み、今ではバッハの無伴奏ヴァイオリン曲は何も補う必要のない完結した作品とされていますが、19世紀はそういう時代ではありませんでした。シューマンのピアノ伴奏譜を見ると、時々現代の我々が感じている和声とは異なる音が書かれていたり、強弱の指示も無伴奏で演奏するときと解釈を、場合によってはテンポ設定も変えなければならないと思います。

シューマンのピアノ伴奏譜と素直に向き合うことで、シューマンの、さらには19世紀の人たちのバッハのイメージというものが見えてくるのではないかと思います。それは、バッハのオリジナルとは違うものかもしれませんが、メンデルスゾーンのマタイ受難曲復活演奏もそうですが、当時の人たちに受け入れられるように編曲して演奏されたことによって、もしかしたら埋もれて忘れ去られてしまったかもしれない数々のバッハ作品が、現代に引き継がれてきました。19世紀のバッハ像を感じ取ることによって、今後のバッハ演奏にさらに奥行きが生まれる可能性を信じて、この全曲演奏に取り組みます。

桐山建志

桐山 建志 Takeshi Kiriyama

東京藝術大学を経て同大学院修了、フランクフルト音楽大学卒業。1998年第12回古楽コンクール〈山梨〉第1位、1999年ブルージュ国際古楽コンクールソロ部門第1位。2005年古楽コンクール〈山梨〉の審査員を務める。2000年秋リリースしたデビューCD「シャコンヌ」は、レコード芸術誌特選盤となる。以後、多数のCDを主にコジマ録音よりリリース。2009年、ベーレンライター社より星野宏美氏との共同校訂による「メンデルスゾーン:ヴァイオリン・ソナタ全集」の楽譜を出版。「松本バッハ祝祭アンサンブル」コンサートマスター、「エルデーディ弦楽四重奏団」ヴィオラ奏者。大塚直哉と共にデュオ・ユニット「大江戸バロック」を主宰。2013年リリース「コレッリ:ヴァイオリン・ソナタ全曲」について『風格のあるメロディをおおらかに息ながく弓いっぱいに歌わせてゆく』、『凛とした格調たかいその姿勢』と評され、レコード芸術特選他好評を得る。同年秋にはヒンデミット没後50年を記念した公演を企画、作品11を中心としたソナタをヴァイオリンとヴィオラ、ヴィオラ・ダ・モーレを持ち替えて演奏、2015年「メンデルスゾーン:ソナタ集」(平成27年度[第70回]文化庁芸術祭参加公演)では知られざるソナタの魅力に着目したプログラムで高評を得た。現在、愛知県立芸術大学教授、フェルス女学院大学非常勤講師。


[使用楽器]
■ヨハン・バプティスト・シュトライヒャー J.B.Streicher
「J.B.シュトライヒャー 1845年、ウィーン」
ヨハン・バプティスト・シュトライヒャーは、19世紀のウィーンを代表するピアノ製作家。ウィーン、ドイツ系のロマン派の作曲家、シューベルト、メンデルスゾーン、シューマンなどと深い関係をもつ。バプティストの祖父シュタインはウィーン式アクションの発明で知られ、モーツァルトと知己があり、母ナネッテはベートーヴェンと親しく、まさにウィーンのピアノ音楽界を支えた製作家一族。何層かに巻かれた革巻きのハンマー、2本の鉄柱のみで支えられた木製のケース。ドイツロマン派の芳香な響きは夢のよう。


*当ページの情報は演奏会チラシより全文を転載したものです。

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