ベートーヴェンのアンサンブル
A.ヴァルターのフォルテピアノとともに〈全3公演〉

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第1回「ショパン」 第3回「クララ&ロベルト・シューマン」


見開き4ページリーフレット。この画像は表紙のみ

2007年1月13日 アクトシティ浜松音楽工房ホール
2007年2月8日 静岡音楽館AOI
2007年3月3日 第一生命ホール
で行われたコンサートです。

[静岡文化芸術大学の室内楽演奏会2]
静岡文化芸術大学がお届けする室内楽シリーズ第2弾のテーマはベートーヴェン。室内楽編成の《ピアノ協奏曲 第4番》など、あるときはオーケストラ風に響き、あるときは独奏の美しさを湛えるアンサンブルの世界を、再び浜松市楽器博物館のフォルテピアノとともに、名手たちの演奏でお楽しみいただきました。

小倉 貴久子(フォルテピアノ)
桐山 建志(ヴァイオリン)
花崎 薫(チェロ)
高木 聡(ヴァイオリン)*
藤村 政芳(ヴィオラ)*
長岡 聡季(ヴィオラ)*

on period instruments
*
Aプログラムのみ


【浜松公演】博物館レクチャーコンサート、静岡文化芸術大学文化芸術セミナー
Aプログラム
2007年1月13日(土)
14:00開演(開場13:00, 13:15〜 平野 昭のプレトーク)
全席自由:一般3,000円、学生1,500円
アクトシティ浜松音楽工房ホール
(JR浜松駅より徒歩10分 楽器博物館2階 研修交流センター内)

主催:静岡文化芸術大学 文化・芸術研究センター、浜松市楽器博物館
後援:静岡県教育委員会、浜松市教育委員会、中日新聞東海本社

【静岡公演】
Bプログラム
2007年2月8日(木)
19:00開演(開場18:30)
指定席:一般3,000円、学生1,500円
静岡音楽館 AOI (JR静岡駅北口 静岡中央郵便局うえ 8階)

主催:静岡文化芸術大学 文化・芸術研究センター
後援:静岡県教育委員会、静岡市教育委員会、静岡新聞社・静岡放送

【東京公演】TAN's Amici Concert
Aプログラム
2007年3月3日(土)
18:00開演(開場17:30)
指定席:一般4,000円、学生2,000円
第一生命ホール

主催:静岡文化芸術大学 文化・芸術研究センター、NPOトリトン・アーツ・ネットワーク/第一生命ホール
協力:浜松市楽器博物館
後援:静岡県教育委員会

【プログラム】
Aプログラム[浜松・東京公演]
L.v.ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第4番「原典資料に基づく室内楽稿」H.-W.キューテン編 作品58
交響曲 第2番「ピアノ三重奏版」 作品36
ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調 〈テンペスト〉作品31-2

Bプログラム[静岡公演]
L.v.ベートーヴェン
交響曲 第2番「ピアノ三重奏版」 作品36
ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 〈春〉作品24
《魔笛》の主題による変奏曲 作品66
ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 〈悲愴〉作品13

【使用楽器】
Aプログラム(浜松・東京)使用楽器
A.ヴァルター作 Anton Walter & Son (Vienna, c1808-10)
はね上げ式 シングル・エスケープメント 73鍵 浜松市楽器博物館所蔵

Bプログラム(静岡)使用楽器
ヴァルターをモデルにしたマーネ作 Chris Maene (1995) after A.Walter (1795)
はね上げ式 シングル・エスケープメント 63鍵 小倉貴久子蔵

当公演関連CD:浜松市楽器博物館コレクションシリーズ7「舞踏への勧誘〜ウィーンの音・ワルター・ピアノ〜」:小倉貴久子が《ピアノ・ソナタ 第26番》変ホ長調「告別-不在-再会」作品81aなどを演奏。公演時のフォルテピアノを使用。詳細はこちら

【共演者のプロフィール】

Violin 桐山 建志 Takeshi Kiriyama

東京芸術大学大学院修了。フランクフルト音楽大学卒業。98年、第12回古楽コンクール「山梨」第1位。99年ブルージュ国際古楽コンクールソロ部門第1位。現在、「オーケストラ・シンポシオン」のコンサートマスター、「エルデーディ弦楽四重奏団」「ラ・フェート・ギャラント」「コンヴェルスム・ムジクム」のメンバー。フェリス女学院大学非常勤講師。

Violoncello 花崎 薫 kaoru Hanazaki

東京芸術大学及び西ベルリン芸術大学卒業。後にカールスルーエ音楽大学に学ぶ。第50回日本音楽コンクール チェロ部門第3位入賞。 現在、新日本フィルハーモニー交響楽団首席チェリスト、「エルデーディ弦楽四重奏団」のメンバー。東京芸術大学及び武蔵野音楽大学非常勤講師。

Violin 高木 聡 Sou Takagi

東京芸術大学卒業。第9回全日本ソリストコンテストにてベストソリスト賞受賞。2000年同大学室内楽定期演奏会に出演。卒業後4年間にわたり同大学管弦楽部講師。現在はソロ、室内楽、オーケストラ等で活躍する一方、バロックヴァイオリン奏者として古楽の分野でも活躍中。横浜シンフォニエッタ、東京ヴィヴァルディ合奏団メンバー。

Viola 藤村 政芳 Masayoshi Fujimura

東京芸術大学卒業。新日本フィルハーモニー交響楽団にフォアシュピーラーとして入団。1991年にKISA弦楽四重奏団を結成し、1996年大阪国際室内楽コンクールに入選。現在、東京フィルハーモニー交響楽団の首席奏者。ソロ、室内楽、スタジオレコーディング等で活躍中。

Viola 長岡 聡季 Satoki Nagaoka

東京芸術大学室内楽科博士課程に在籍中。各地の音楽祭、オーケストラの客演首席奏者として活躍する他、オリジナル楽器奏者としても「バッハコレギウムジャパン」「オーケストラシンポシオン」等で活躍している。作・編曲、即興演奏なども手がける。


3月3日「東京公演」のゲネプロの様子

【プレイベント】

・大学プレイベント「ベートーヴェンの室内楽の魅力」
2006年11月29日(水)18:15開始
トーク:平野 昭、小岩信治
会場:静岡文化芸術大学 南280中講義室

・静岡公演プレイベント「ベートーヴェン 音楽とその時代」
 静岡文化芸術大学文化芸術セミナー
2006年12月8日(金)19:00開演(18:30開場)
トーク:平野 昭
演奏:小倉貴久子 静岡公演で使われるマーネ作のフォルテピアノ(ヴァルター1795年モデル)が登場
会場:静岡音楽館AOI講堂(7階)

・東京公演プレイベント「ベートーヴェンの室内楽の魅力」
2007年3月1日(木)19:15開演(18;45開場)
トーク:平野 昭
演奏:小倉貴久子 東京公演で使われるA.ヴァルター作のフォルテピアノ(浜松市楽器博物館所蔵)が登場
会場:第一生命ホール ロビー


まさに
『浜松発、東京から世界に発信するコンサート』である。大学、博物館、ホール、演奏家はそれぞれ単独でもコンサートを実現することができる。しかし、この四者がひとつの力となったとき、どれほどスリリングて充実した“音楽の場”が生まれることか。(岡田敦子氏、『ムジカノーヴァ』2006年5月号より)

 ショパンの《ピアノ協奏曲第1番》「室内楽版」を中心にした演奏会「ショパンのアンサンブルを、19世紀のサロンの響きで」(2006年2〜3月)に対して、岡田氏をはじめ多くの方々から高い評価をいただき、ご好評にお応えして、当初1回限りの予定であったプロジェクトを全3回のシリーズに拡充することになりました。
 全回を貫くテーマは、ピアノという楽器とピアノ付きアンサンブル音楽の変貌です。19世紀序盤のピアノは、現代とは異なる特性をもち、地域ごと、個体ごとの違いがはっきりしていました。そして弦楽器との合奏のなかで、20世紀のピアノとは明らかに異なる魅力を放っていました。第2回までにそのことは明らかになるでしょう。しかしやがてピアノはかなり標準化され、「わたしたちの知っているピアノ」に近づいていきます。そのことを端的に示しているのがピアノ協奏曲というジャンルです。このジャンルは、ショパンやクララ・ヴィークの時代まで、オーケストラ曲でも室内楽でもあり得たのですが、やがて「室内楽としては存在できない」、大オーケストラとパワフルなピアノが対峙する音楽としてその姿を確立します。そして、ピアノ協奏曲「室内楽版」がその使命を終えるのと入れ替わるように、新しい姿のピアノに対応するようなピアノ付き室内楽(五重奏など)の本格的な歴史がスタートします。シューマンの《ピアノ五重奏曲》は、そのような時代を象徴しています。
 ピアノ文化史の変遷を体感していただくために、浜松市楽器博物館のコレクションのなかから19世紀初めの楽器が毎回1台、浜松の「鳴り響く文化財」として東京にお目見えします。そして、この時代の音楽の演奏で高い評価を受けているスペシャリストたちが、単なる過去の再現ではない生き生きとした音楽をお届けします。世界的に貴重なこのプロジェクトを、どうかお聞き逃しなく。
「静岡文化芸術大学の室内楽演奏会」監修:小岩信治・平野昭


[静岡文化芸術大学の室内楽演奏会 主催者のホームページ]

・静岡文化芸術大学
・浜松市楽器博物館
・トリトン・アーツ・ネットワーク/第一生命ホール

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第1回「ショパン」 第3回「クララ&ロベルト・シューマン」