浜松市楽器博物館 コレクションシリーズ48 森の響き 〜ドイツ後期ロマン派・ブラームスの魅力〜

森の響き(ブラームス)フォルテピアノ:小倉貴久子、ヴァイオリン:桐山 建志、ナチュラルホルン:塚田 聡

収録曲:
J.ブラームス (1933-1897):
ヴァイオリンソナタト長調 作品78
4つのクラヴィーア小品集 作品119
ホルン三重奏曲 変ホ長調 作品40

使用フォルテピアノ:グロトリアンーシュタインヴェーク 1885〜1890 ブラウンシュヴァイク/ドイツ 85鍵 A=440Hz

録音:2013年4月,5月 アクトシティ浜松音楽工房ホール 発売:2014年7月
企画・制作:浜松市楽器博物館
録音・製作:コジマ録音
解説:演奏者による

LMCD-1995 3,132円(税込価格)

このディスクは「ぶらあぼ」のニュリリースセレクションに掲載され、「読売新聞サウンズBOX」の推薦盤、「音楽現代」に準推薦盤として紹介されました。

ブラームス(1833-97)の時代、金管楽器には既にヴァルブがつき現在の楽器と概ね同じようなシステムの楽器が普及していたが、ブラームスは彼の全ての作品でヴァルブのついていない旧型のナチュラルホルンを想定して作曲している。ブラームスはそのホルンをヴァルトホルン"Waldhorn"と呼び、自身も愛奏し、芸術性を象徴する楽器として作品の中で活躍させた。この収録ではブラームスの名曲「ホルン三重奏曲」を、楽器博物館所蔵のヴァルトホルンとフォルテピアノを使って演奏している。ヴァルトホルン、ヴァイオリン、ピアノの3つの楽器が織りなすドイツ後期ロマン派の世界を存分に楽しんでいただこう。

・・フォルテピアノの小倉貴久子を中心とする本盤は水際立った技巧で楽器の特質を最大限に示している。ナチュラルホルンによるホルン三重奏曲はとくに素晴らしい。(2014年7月17日読売新聞夕刊)

所蔵のピリオド楽器を用いてその時代の響きを聴かせる、浜松楽器博物館の意義深い連作。ブラームス自身も愛奏したというナチュラルホルンによるホルン三重奏曲では、音程を変えるためのゲシュトップ(ベルの中の右手の操作)に伴う音色の多様なくぐもりが旋律の陰影となって、聴きなじんだ名曲から未知の表情を引き出している。バルブを使った演奏にはない個性。使用楽器の製造年は、ホルン1841年以前、ピアノ1885〜90年、ヴァイオリンは桐山の個人所有で1925年製。各奏者による解説も読み応えがある。ホルン協会の一員として写ったブラームスの写真はレア。(ぶらあぼ2014年8月号宮本明氏の評)

・・小倉が演奏する《4つのピアノ小品》作品119は、言うまでもなくソロのための作品だが、フォルテピアノの高域の潤いのある美しい響きが演奏に一層の魅力を加えている。 ホルン三重奏曲変ホ長調は、ブラームスの室内楽の中でも独特な魅力を放つ作品だが、ここでのナチュラル・ホルンのくすんだ音色とどこか訴えかけるような表情は、モダン楽器では決して味わえない。どこか懐かしさを漂わせた魅力を生み出している。また、第2楽章スケルツォのような音楽では、ホルンの野太い響きが印象的で、どこかこの楽器の本来の使命であった「狩り」を思い出させる。(レコード芸術2014年8月号高橋 昭氏の評より)

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CD 森の響き 〜ドイツ後期ロマン派・ブラームスの魅力〜
よりTrack No.9 J.ブラームス:ホルン三重奏曲 変ホ長調 作品40 第2楽章より

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