浜松市楽器博物館 コレクションシリーズ31 ラ・ヴァルス 〜華麗なるデュオ・ピアノの世界〜

CDラ・ヴァルス第1ピアノ:小倉貴久子、第2ピアノ:佐藤卓史
*第1ピアノと第2ピアノが交代

収録曲:
E.シャブリエ
3つのロマンティックなワルツ
C.ドビュッシー

リンダラハ
C.シャミナード

交響的二重奏曲 作品117*
M.ラヴェル

ラ・ヴァルス
D.ミヨー

スカラムーシュ 作品165b
J.フランセ
8つの異国風の舞曲
F.プーランク

エレジー

使用デュオピアノ:プレイエル パリ 1925年 突き上げ式 ダブル・エスケープメント 88鍵×2

録音:2010年2月16日〜19日 アクトシティ浜松音楽工房ホール
発売:2011年3月
企画・制作:浜松市楽器博物館
録音・製作:コジマ録音
解説:小倉貴久子

LMCD-1926 3,045円(税込価格)

 フランスでは、19世紀後半から20世紀前半にかけて、2台ピアノのための素晴らしい作品が数多く作曲されています。両側に鍵盤をもち、響板とケースを共有するデュオ・ピアノは、この頃のプレイエル社、エラール社などフランスのピアノメーカーが、何台も製作していました。それだけ、当時需要があったということでしょう。
 同じ種類の2台のピアノを揃えることは、なかなか困難なことですが、このデュオ・ピアノは、響板を共有しているので、響きを完全に融合させることができます。それは1台で行う連弾にも似ています。しかし、広い面積の響板をもち、ひとりで完全にひとつの鍵盤を占有できるデュオ・ピアノでは、豊かな音響効果をも期待できるのです。このような楽しいアイディアが搭載された珍しいピアノは、19世紀末から20世紀初頭にかけて、たくさん発明、製作されていました。しかし、現代ではそのような豊かな価値観を楽しむ余裕が、製作者にも演奏者にもなくなってしまったのか、生産されるピアノの形はオーソドックスなものだけとなってしまいました。
 当アルバムで演奏しているデュオ・ピアノは、1925年製のプレイエルですので、当時の軽やかで色彩的な音色も、大きな魅力のひとつとなっています。
 共演の佐藤卓史さんは、今、最も注目される若手ピアニストのひとりです。学生時代からフォルテピアノに興味をもたれ、私のもとで熱心にフォルテピアノ奏法も研究しています。二人で同じ響板を共有しながら、さまざまな音色や表現を試みたレコーディングの数日間、ソロ・ピアノの世界とも、他の楽器とのアンサンブルとも違う、興味深い世界を満喫しました。そして、華やかで楽しく、洒落たアルバムが出来上がりました。
 19世紀末から20世紀にかけてのフランスの管弦楽の響きやエスプリを、デュオ・ピアノの演奏で楽しんでいただけましたら嬉しいです。

小倉貴久子

ご注文は「お申し込みコーナー」までどうぞ。

[サンプル]
D.ミヨー:スカラムーシュ 作品165b より
ブラジレイラ


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