演奏会を聴いて

 ウィーンとオランダではできうる限りのコンサートに足を運びました。6歳の娘がいるため、夜の演奏会は貴久子、聡が交互に出かけました。足を運んだ全てのコンサートをご紹介します。聴いた人をカッコ内に示しました。

 ウィーンにて

2001年9/13  Volksoper Wien
G.Verdi : La traviata
[貴久子]熱気に包まれた芝居小屋といった雰囲気。日本でいえば歌舞伎座のような場所なのでしょうか。ステージからどの席も近く一体となったホールで、響きはそんなにありません。雲の上の別世界のような雰囲気ではなく、言葉がはっきり聞こえウィーン市民の実生活からかけ離れていない自然さがよかったです。

9/15  Volksoper Wien
J.Strauss : Die Fledermaus
[聡]フォルクスオーパーでオペレッタを観劇したいという夢がかなえられました。一流の演奏のもつピリピリとした感じはないのですが、オペレッタはかくあるべし、というリラックス感と上質な雰囲気があり、酔いました。

9/16  Wiener Staatsoper
W.Hiller : Peter Pan
[3人]ウィーン国立劇場のファミリー向けプログラム。ピーターパンは日本で咲子の大のお気に入りの絵本だったので、言葉がわからないのに食い入るように見ていました。安い料金でボックス席で観劇できた両親はそれだけで満足。

9/16  Wiener Musikverrein
D.Barenboim  Chicago Symphony
G.Mahler : Symphonie Nr.7
[聡]自分にとって初めてのアメリカのオーケストラの生演奏。技術的に最高水準にあるオーケストラだということは知っていましたが実感。音程のぶれも含めたミスのようなものは一切ありませんでした。楽友協会ホールという空間に助けられてかヨーロッパの香も醸しだしていて、アメリカのオーケストラに対する認識を覆されました。アンコールはバレンボイムがアメリカのテロ事件に触れ、ヨーロッパとアメリカの友好はとりわけ重要というスピーチをした後、R.Wagner : Vorspiel zu Act 3 von Meistersinger を演奏。 

 オランダにて

9/30  Kasteel hackfort  Vorden
Arcadia Amsterdam
W.A.Mozart Hoornkwintet in Es K.407
Boccherini Strijktrio in D Op.14 nr.4
L.v.Beethoven Sextet in Es Op.81b
W.A.Mozart Musikalischer Spass K.522
[聡]ナチュラルホルン奏者のTeunis van der Zwart氏に招待を受けオランダ東部の田舎町にあるお城でのコンサートへ行って来ました。テュニィスは現在オランダで最も注目を集めているナチュラルホルン奏者です。ホルンを吹く人なら分かる通り、このプログラムを1日で演奏できる人はそうはいません。音楽的にも素晴らしいコンサートでした。

10/3  Concertgebouw Amsterdam
dir. Claus Peter Flor  cello. Truls Mork  Koninklijk Concertgebouworkest
Diepenbrock Elektra-suite
R.Schumann Celloconcert
J.Brahms Derde symfonie
[聡]コントラバスもフランス式の弓の持ち方で、弓圧が抜けたリラックスした明るいサウンド。コンセルトヘボーオーケストラはオランダ人の「いい加減さ」が良い感じに結実していて、聴衆も否応なく幸福感につつまれます。

10/4  Concertgebouw Amsterdam
3日と同じ演目、演奏者
[貴久子]何年かぶりのコンセルトヘボーオーケストラの演奏会、曲の良さも手伝って酔い心地良く幸せな気分に。

10/6  Bethanienklooster
Lara Diamond (sopraan), Chie hirai (forte-piano), Antonio Salar-Verdu (klarinet), Niels Meliefste (Slagwerk)
Maud Sauer Ergens/ooit, Otra Vez
F.Schubert Impromptu Op.90 no.4, Der Hirt auf dem Felsen, Seligkeit
[聡]ザウアーという現代音楽の作曲家とシューベルトという組み合わせの一風変わった演奏会。オランダは「古楽」と並び「現代音楽」についても相当力を入れている国です。フォルテピアノを使って現代音楽というのもオランダならではのことでしょう。フォルテピアノを弾いた平井千絵さんは、2001年のブルージュ国際古楽コンクール、フォルテピアノ部門で第3位を受賞した人です。健康的な人柄のにじみ出た快演が素敵でした。

10/7  Concertgebouw Amsterdam
dir. Roy Goodman  Radio Kamerorkest  Sop. M. van Kralingen
B.Britten Les illuminations op.18
K.Weil Tweede symfonie
[3人]子供割引が用意されている日曜午前11時からの日曜コンサートシリーズ。聴き慣れない曲でしたが、あこがれのロイ・グッドマンの指揮ぶりを見ることができました。さっそうとした演奏に反し、ちょっとずんぐり体型でした。終演後はカフェで彼と隣の席になりました。

10/8  Concertgebouw Amsterdam
dir. Ton Koopman  The Amsterdam Baroque Orchestra
H.I.F.v.Biber Battalia 'Sonata di marche'
U.W.v.Wassenaer Tweede concerto armonido in Bes gr.t
J.S.Bach Vijfde Brandenburgse concert in D gr.t., BWV 1050
A.Vivaldi Concert in b kl.t., op.3 nr.10, RV580
C.Farina Capriccio stravagante
J.S.Bach Derde Brandenburgse concert in G gr.t
[貴久子]相変わらずトンは元気。活気のあるテンポ(時に走る)と大胆な音楽づくりで楽しませてくれました。ビーバーはコントのようでした。ブランデンブルク協奏曲の第5番はフルートのハーツェルツェットが天上の音色で宇宙の響きを聴かせてくれました。バロック音楽の楽しさを存分に味わえた一夜でした。

10/9  Concertgebouw Amsterdam
dir. David Zinman  viool. Thomas Zehetmair  cello. Heinrich Schiff
Tonhalle-Orchester Zuerich
J.Brahms Akademische Festouvertuere in c kl.t., op.80
Concert in a kl.t., op.102 voor viool, cello en orkest
Vierde symfonie in e kl.t., op.98
[聡]CDで聴くジンマン、トンハレのベートーヴェンは二番煎じ甚だしい無思想なものと評価をくだしていましたが、実演に接したら決してそのようには聴こえませんでした。オーケストラの腕前もなかなかのもの。一時鳴りを潜めていたチューリッヒ・トンハレですが、ジンマンと共に再浮上してきているな、と実感しました。

10/13  Concertgebouw Amsterdam
dir. Jos van Immerseel  Anima Eterna Symfonie Orkest
J.Brahms St.Antoni Koraal, op.56
Selectie uit 'Hongaarse dansen'
J.Strauss jr. Ouverture 'Die Fledermaus', Czardas, Nordseebilder, Neue Pizzicato Polka, Aegyptischer Marsch, Furioso Polka
[3人]19世紀ウィーンの楽器を用いての「ハンガリー」をテーマにした演奏会。例えばホルンはウィンナホルンを使用していました。ウィンナワルツ独特の「酔っぱらい的後打ち*」は作曲当時の習慣ではなかったということで、時代考証派の演奏家らしく正確な後打ちを刻んでいました。ウィーンフィルが築き上げてきた伝統にはなんらの価値を認めないと言わんばかりの、至上的に楽譜をよく読み込んだ演奏でした。
*一説によると、酔った楽員が面倒だとばかりに2拍目をつっこんで演奏したのが定着した、という話があります。

10/14  Concertgebouw Amsterdam
dir. & viool. Jan Willem de Vriend  piano. Ronald Brautigam  Combattimento Consort Amsterdam
W.F.Bach Sinfonia in F
J.Haydn Pianoconcert in D
Boccherini Casa del diavolo
[聡]コンバッティメント・コンソートはモダン楽器をほぼ完全に古楽奏法で演奏するというオランダらしい演奏団体。ブラウティハムは5オクターブのフォルテピアノでハイドンを演奏していました。立ってエネルギッシュに演奏するコンバッティメントと颯爽と弾ききるブラウティハムのマッチングも良く、好感度高い楽しい演奏会でした。

10/20  St.Nicolaaskerk Amsterdam
Cappella Nicolai  o.l.v M.Hedley
J.Vinders Missa Stabat Mater
J.des Pres Ave Maria, Nesciens Mater, Tu solus, qui facismirabilia
H.Isaac Missa Solenne
[3人]アムステルダム中央駅に面して立つカトリックの教会、セント・ニコラース教会で毎土曜に催される無料コンサート。この日はルネサンス時代、フランドルの合唱曲を楽しみました。各教会で催されるこのようなコンサートに訪れるのもヨーロッパならではの楽しみです。

10/20  Concertgebouw Amsterdam
dir. N.Harnoncourt  piano. Pierre-Laurent Aimard  Koninklijk Concertgebouworkest
Dvorak Pianoconcert, Het gouden spinnewiel, De watergeest
[貴久子]アーノンクールはコンセルトヘボーオーケストラの首席客演指揮者というポストについていて、現在とても楽員とうまくいっている様子が窺えました。客をしびれさせるカリスマ性が思いの外あり、人気の秘密が理解できました。

10/21  Concertgebouw Amsterdam
piano. Aldo Ciccolini
Debussy 12 Preludes boek 1
Liszt 6 Consolations, Funerailles, Mephisto Polka, Rigoletto Paraphrase
[貴久子]歴史に残るような良い演奏だったのではないでしょうか。世界一テクニックがあるのではと思わせるような余裕があるテクニック。美しい音を聴かせてくれました。最初の一音から現実を離れその世界に聴衆を引き込んでしまう真の巨匠性を感じました。

10/23  St. Bavokerk Haarlem
orgel. Jos van der Kooy
Piet Kee Gedanck - Clanck 76
Hans Kox The Darkling Thrush
J.S.Bach Pastorella F-dur BWV590
Max Reger Fantasie ueber den Choral:"Wachet auf, ruft uns die Stimme" opus 52 nr.2
[聡]アムステルダムの西19キロにあるハーレムは美しい街です。そこの中央広場に建つ大きなセント・バフォ教会にはオランダでも有数のオルガンが備えられています。このオルガンは少年モーツァルトがハーレムを訪れた際に弾いたことでも知られています。夏のシーズンだけ毎火曜に開かれる無料のオルガンコンサートの最終回に行きました。最終回だけありプログラムも凝った物で、オルガニストとオルガンの最大限の実力を堪能することができました。

10/25  Concertgebouw Amsterdam
dir. N.Harnoncourt  piano. Pierre-Laurent Aimard  Koninklijk Concertgebouworkest
Dvorak Pianoconcert, Het gouden spinnewiel
J.Haydn Symfonie nr.104 'Londense'
[聡]前菜に出てくるハイドンではなくコンサートのメインに据えられる資格のある演奏。コンセルトヘボーオーケストラは、ほぼ完全にアーノンクールの手兵となりマエストロの音楽と同化していました。ヴィブラートをかける全員の左手がぴたりと止まり、独特の急激に抜くスタイルが楽員隅々まで行き渡っていて、この点アーノンクールにもオーケストラにも感心しました。ただしリズムを骨抜きにしてしまうことなど、自分の描くハイドンの世界との乖離度合いは相当感じました。

10/27  St.Nicolaaskerk Amsterdam
orgel. M.Hedley
J.Ch.Kellner Fantasie in g
W.A.Mozart Fantasie in f-moll
C.A.Franck Fantasie in C
E.F.Richter Fantasie und Fuge
[3人]ロマン派時代のファンタジーをテーマとしたオルガンコンサート。カトリックの教会だからカトリック圏の作曲家にこだわっているのかしら。フランクがなかなか素敵な曲でいい時を過ごしました。

10/30  Boekmanzaal
altoviool. R.Wolfe  cello. P.Doberitz  piano. J.Waleson
P.Hindemith Duet voor altoviool en cello
J.Brahms Trio voor altviool, cello en piano op.114
[聡]オペラハウス内にある小さなブックマンザールでも毎火曜日のお昼に無料のランチコンサートが開かれています。オペラハウスと関わりのある合唱団やオーケストラのメンバーによる出し物が行われていて人気の高いコンサートです。

10/30  Concertgebouw Amsterdam Kleine Zaal
mezzosop. Ch.Stotijn  bariton. U.Reinemann  piano. W.Brons
Liederen van Wolf
[貴久子]前回の留学で私が師事したブロンズ先生の演奏会。実力のある歌手による演奏でとても楽しめました。

10/31  Concertgebouw Amsterdam
dir. J.v.Zweden piano. D.Han  Residentie Orkest
Mengelberg Etsen van Rembrandt
Rachmaninov Tweede pianoconcert
Brahms Vierde symfonie
[聡]ハーグフィルとの呼称で我が国では知られていますが、本場ではレジテンティー(宮殿)オルケストと呼ばれているデン・ハーグに本拠を置くオーケストラです。アムステルダムコンセルトヘボーオーケストラとはまた違った方向性を持つオーケストラで、ホルンもファゴットも含め全ての楽器が暖かで太いヴィブラートをかけます。あるいは最もオランダらしい性格をもつオーケストラかもしれません。常任指揮者は10年前にはコンセルトヘボーオーケストラでコンサートマスターを務めていたファン・ツヴェーデンです。再び世界的に注目されるオーケストラに変身されることを願っています。メンゲルベルクのオーケストラ作品という珍しい曲を聴きました。オーケストラの後ろに白い幕が降りていて、そこにレンブラントの絵が映写機によって映し出されながら演奏されるというユニークな作品でした。

11/1  Concertgebouw Amsterdam
dir. Leonard Slatkin  piano. John Browning  Koninklijk Concertgebouworkest
Corigliano The Mannheim rocket
Barber Pianoconcert
Bartok Concert voor orkest
[貴久子]自然な伸びやかな音。うまいと感じさせない位流れがスムーズ。ブロイニングもいいピアニストだしバーバーの協奏曲もとても気に入りました。この演奏会では特にファゴットを初め木管楽器の音にほれぼれしました。

11/2  Concertgebouw Amsterdam
1日と同じ演目、演奏者
[聡]完璧な演奏というものからはほど遠かったのですが、返ってそれがある雰囲気を醸しだし好ましく聞こえました。

11/4  Concertgebouw Amsterdam
1日と協奏曲の演目だけが異なる。
L.v.Beethoven Vijfde pianoconcert
[貴久子]バーバーでは名演を聴かせてくれたブロイニングですが、ベートーヴェンでは相当緊張していたようです。2回同じ演目を聴くとこちらも少々辛口になりますね。

11/9  Concertgebouw Amsterdam
klarinet. Sabine Meyer  Combattimento Consort Amsterdam
Haydn Wymfonie nr.44 in e 'Trauer'
Rosetti Symfonie in g
C.Stamitz Derde klarinetconcert in Bes
Mozart Klarinetconcert in A K.622
[貴久子]ザビーネ マイヤーは「音楽があるから解釈が必要ない」。解釈ばかりが見えてしまう演奏が横行する中。ザビーネのように心があり音楽がある人は「解釈云々」などとこねくり回す必要がないのですね。現存している女性音楽家の中で特別に魅力的な存在だと思いました。美しく優しく、慈愛、包容力があり親しみと品と暖かみがある素晴らしいクラリネット奏者でした。

11/10  Concertgebouw Amsterdam Kleine Zaal
Quatuor Mosaiques
Beethoven Strijkkwartet op.18 nr.1
Schubert Quartettsatz in c, D703, Strijkkwartet in a, D804 'Rosamunde'
[聡]水面に映っているような演奏でした。

11/11  Concertgebouw Amsterdam
orgel. L.v.Doeselaar  sopraan. A.Grimm  Amsterdam Bach Solisten
Handel Orgelconcert in d, op.7 nr.4 'Salve Regina' Concerto grosso in d, op.3 nr.5 'Silete venti'
[3人]アムステルダム・バッハ・ゾリステンは1985年にコンセルトヘボーオーケストラの有志により設立されたバロック音楽を演奏する団体。

11/11  Concertgebouw Amsterdam Kleine Zaal
Carmina Kwartet  altviool. N.Christain
Respighi Quartetto Dorico
Mozart Strijkkwintet in C K.515
Brahms Tweede strijkkwintet in G, op.111
[聡]立ち上がって振りかぶって始まるレスピーギ、とてもいい曲。各人が強烈な個性をもち、かつ、こいつら一緒にごはん食べに行かないな、というような印象を受けるほど統一感がありません。ところが、そんな行き方が不思議とモーツァルトで成功していました。お互いがよく聴き合って緻密なアンサンブルを繰り広げるのではなく、まず各人のアピールがあり、その濃厚な表現力が束になって迫ってくるというようなアンサンブルの形。とっても好みのカルテットでファンになりました。

11/13  Concertgebouw Amsterdam
cello. Yo-Yo Ma  dir. D.Robertson  Orchestre National de Lyon
Bartok Suite 'De wonderbaarlijke mandarijn'
Lieberson 'The six realms' voor cello en orkest
J.Haydn Celloconcert in D
Gabrieli Sanata pian e forte
[貴久子]暖かい音色と豊かな音楽性あふれるヨーヨー・マ。リーバーソンのこの曲はヨーヨー・マのために書かれた曲のようで、哲学的な要素が含まれた印象的な曲。たいへんな集中力で名演でした。ハイドンは溌剌とした軽快さやウィットといったハイドン独特のものは表出されていなかったように思われましたが、終始心地よい雰囲気で聴衆を暖かい気持ちにさせてくれました。

11/17  Concertgebouw Amsterdam
dir. Nicolaus Harnoncourt  piano. P.L.Aimard  Chamber Orchestra of Europe
Beethoven Ouverture 'Coriolan', Eerste pianoconcert, Vijfde symfonie
[貴久子]アーノンクールはゴッホのような没頭型。古楽派とかそういったカテゴリーを離れ、彼の音楽を追究している感じがわかります。オーケストラは噂に違わず第一級でした。

11/17  Stadsgehoorzaal Leiden
dir. Frans Bruggen  piano. S.Hoogland  Orkest van de 18e Eeuw
Beethoven Ouverture 'Prometheus', Pianoconcert nr.2 in B, op.19 Pianoconcert nr.4 in G, op.58
[聡]・・・

11/18  Concertgebouw Amsterdam
piano. Christian Zacharias
Debussy Children's Corner Images boek 1 en 2
D.Scarlatti 12 Sonatas
[貴久子]コンセルトヘボーのスタインウエイは今日も冴えていました。自分の世界に入り込むドビュッシーは素晴らしい。個性豊かな感覚に訴えるピアニストでした。

11/19  Concertgebouw Amsterdam
dir. Frans Bruggen  fortepiano. Ronald Brautigam  Orkest van de Achttiende Eeuw
Beethoven Vijfde pianoconcert Zevende symfonie
[貴久子]ピアニストのブラウティハムはオランダで今最も人気のあるオランダ人ピアニストでしょう。10年前、私の留学時それまで務めていたコンセルヴァトワールの講師を未練なくやめ、演奏家一本の道に入りました。現代音楽のスペシャリストでもあり私の敬するピアニストのひとりです。

11/21  Concertgebouw Amsterdam
dir. N.McGegan  Koninklijk Concertgebouworkest
J.Haydn Symfonie nr.99 in Es
[3人]コンセルトヘボーでも無料コンサートが毎週水曜日のお昼に開かれています。帰国前日に当たるこの日はコンセルトヘボーオーケストラでした。恐らく午前中リハーサルがあり、ちょっと休憩をした後にこのランチコンサートを披露するのでしょう。楽員は私服で、この日のランチコンサートは各楽章ごとにマクゲーガンが止めて指示を出す、というリハーサル風景の紹介でした。イギリスの指揮者が来るとイギリスのオーケストラのように端正になるコンセルトヘボーオーケストラ。優秀なオーケストラとはこのような柔軟性を持っているものね、と気が付かせてくれました。今回もさんざんコンセルトヘボー(コンサートホールという意味です)にはお世話になりました。ありがとう。

写真
1:バーデン、温泉公園内のヨハン・シュトラウス(父)とランナーの像
2:フォルデン、ハックフォルト城
3:博物館広場から望むアムステルダムコンセルトヘボー
4:クリスマス前限定の屋台とコンセルトヘボー
5:ハーレム、セント・バフォ教会
6:アムステルダム、セント・ニコラース教会のオルガン
7:デン・ハーグ、ビンネンホフ
8:アムステルダムのアパートからの窓越しの風景(貴久子のクレヨン画)
9:ライデン、運河上の自家用ボートからの眺め
10:アムステルダムコンセルトヘボー

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