小倉貴久子の《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》
【シリーズコンサート】

【過去の公演記録 第1回〜第10回】

現在進行中/第31回からの《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》
《第1回》L.A.コジェルフ 《第2回》J.ハイドン 《第3回》J.C.バッハ
《第4回》J.A.シュチェパーン 《第5回》M.クレメンティ 《第6回》C.Ph.E.バッハ
《第7回》J.S.バッハ 《第8回》J.ショーベルト 《第9回》J.N.フンメル
  《第10回》A.サリエリ  
第11回〜第20回過去の《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》の記録
第21回〜第30回過去の《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》の記録

《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》には毎回、モーツァルトと関わりのある作曲家等をひとりずつゲストとして迎えます。 モーツァルトとゲスト作曲家のクラヴィーアのソロ作品、またピリオド楽器奏者と共にお届けする室内楽、連弾、歌曲などなど、お話を交えながらのコンサートです。 18世紀にタイムスリップしたかのようなひととき、《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》にみなさまをご案内いたします!

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小倉貴久子の《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》第10回
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《第1回》

〈昼の部〉2012年3月6日(火)午後2時開演(開場1:30)
〈夜の部〉2012年3月6日(火)午後7時開演(開場6:30)
近江楽堂

《第1回》公演は終了しました!

〔ゲスト作曲家〕L.A.コジェルフ Leopold Anton Kozeluch (1747-1818)

小倉 貴久子(クラヴィーア)・桐山 建志(ヴァイオリン)・花崎 薫(チェロ)

コジェルフ:
クラヴィーア三重奏曲 ト短調 Op.12-3
クラヴィーアソナタ ハ長調 Op.15-2
モーツァルト:
アレグロ ヘ長調 K.1c
クラヴィーアソナタ ハ短調 K.457
幻想曲 ハ短調 K.475
クラヴィーア三重奏曲 変ロ長調 K.502

コンサートの聴きどころ 小倉貴久子
コジェルフ[第1回]L.A.コジェルフ
1778年にウィーンに移住したコジェルフは、フリーの音楽家として活躍し、大変な人気がありました。3年後にウィーンに移住して来たモーツァルトと互いに影響を与え合ったことは間違いないでしょう。コジェルフは当時のあらゆるジャンルの作品に筆を染めていますが、創作活動の中心はクラヴィーア音楽でした。独奏曲から室内楽作品まで、ウィーン・ロココのギャラントの作風や、ベートーヴェンの音楽を予感させるようなドラマティックな作風など、さまざまな魅力に溢れた独創的な作品を多く残しています。 モーツァルトの死後の1792年にはウィーンの宮廷作曲家に任命されています。コジェルフの三重奏曲 ト短調は、モーツァルトの同じ調のクラヴィーア四重奏曲にも匹敵するほどのすばらしい名曲です。数あるソナタも、今後ポピューラーになってゆくべき作品で、 ベーレンライター社からコジェルフ・クラヴィーアソナタ全集(C.ホグウッド編)が近年続々と出版されるなど、再び脚光を浴びています。

桐山建志 桐山 建志 ヴァイオリン Takeshi Kiriyama
東京藝術大学大学院修了。フランクフルト音楽大学卒業。1999年ブルージュ国際古楽コンクール、ソロ部門第1位。「エルデーディ弦楽四重奏団」「ラ・バンド・サンパ」などの室内楽奏者として、また古楽オーケストラのコンサートマスターとして活躍中。デビューCD「シャコンヌ」を皮切りに、多数のCDをリリース。愛知県立芸術大学准教授。
花崎薫 花崎 薫 チェロ Kaoru Hanazaki
東京藝術大学及び西ベルリン芸術大学卒業。後にカールスルーエ音楽大学に留学。第50回日本音楽コンクールチェロ部門第3位入賞。2011年3月まで新日本フィルハーモニー交響楽団首席チェリストを務める。「エルデーディ弦楽四重奏団」「東京シンフォニエッタ」他のメンバー。愛知県立芸術大学准教授。東京藝術大学、武蔵野音楽大学講師。

第1回公演の使用楽器:Klavier made by Chris Maene after Anton Walter (1795)

Anton Walter

《第1回》公演報告!
《第1回》2012年3月6日(昼夜2公演)@近江楽堂 L.A.コジェルフ
共演:桐山 建志(ヴァイオリン)、花崎 薫(チェロ)

モーツァルトのクラヴィーアのある部屋第1回コジェルフ:
クラヴィーア三重奏曲 ト短調 Op.12-3/クラヴィーアソナタ ハ長調 Op.15-2

モーツァルト:
アレグロ ヘ長調 K.1c/幻想曲 ハ短調 K.475/クラヴィーアソナタ ハ短調 K.457/クラヴィーア三重奏曲 変ロ長調 K.502

(写真:三好 英輔)


シリーズ初回に迎えた作曲家ゲストは、小倉貴久子が特別に愛するコジェルフ。
アンサンブルの仲間もこれまで数多くのステージやレコーディングで気心の知れた、桐山さんと花崎さん。
傑作揃いのコジェルフの室内楽からソナタと三重奏曲を演奏しましたが、その名さえ知らなかったというお客様からは驚きの声が上がりました。モーツァルトの作品は、ハ短調の幻想曲とソナタ、コジェルフの三重奏曲と同じ年に作曲された三重奏曲という大曲を一気に聴いていただきました。
《当日のアンケートより》
・コジェルフは初めて聴きましたが、躍動感のある素晴らしい曲で感動しました。
・得難い機会です。今後も皆勤賞を目指します。
・会場のコンパクトさもあって、音楽との一体感がすばらしかったです。フォルテピアノの音に酔いしれました。後半はガラッと変わって迫力のアンサンブル。プログラミングも脱帽です。
・pfの音がとてもきれいでした。上から下までよくひびいていました。コジェルフ初めて聞きました。トリオの余音がきれいに耳に残っています。
・この会場は初めてでした。繊細な音の変化がよくわかります。コジェルフのはつらつとしたリズムとメロディーに魅力を感じました。モーツァルトも実に素晴らしかった。直に心に響きました。本当にぜいたくな音楽鑑賞だったなーと楽しさ何倍もの気持でした。
・素晴らしい演奏で、ホールの音響もよいし聴き応えがありました。コジェルフはベートーヴェンのようなドラマティックな音楽でとても面白かったです。
・初めて聴かせていただいたコジェルフの作品はとてもチャーミングでした。なぜ彼の曲は現代、(忘れさられ)演奏される機会がないのでしょうか?小倉さんの企画に大拍手を送りたいと思います。

モーストリー・クラシック「モーストリー・クラシック」2012年5月号 vol.180

《NONFICTION 〜アーティストたちの鼓動[49]》に『モーツァルトのクラヴィーアのある部屋』第1回の模様が3ページにわたり紹介されました!

〜(前略)〜。今日のコンサートは、このフォルテピアノの日本屈指の演奏家である、小倉貴久子の演奏会。いわゆる「古楽系」の演奏会だ。古楽のコンサートというと、アカデミックで真面目なイメージが、いまだにある。ところが入り口で渡されたプログラムはピンク色で、「小倉貴久子のモーツァルトのクラヴィーアのある部屋」という柔らかめな公演名が、ポップな書体で記されている。このかわいらしさは、いったいなんなのだろう。
〜(後略)〜

「東京人」2012年5月号 no.309

東京つれづれ日誌 [23] 川本三郎・文 にも第1回公演の模様が紹介されました!


《第2回》

2012年5月22日(火)午後7時開演(開場6:30)
近江楽堂

《第2回》公演は終了しました!

〔ゲスト作曲家〕J.ハイドン Joseph Haydn (1732-1809)

小倉 貴久子(クラヴィーア)

ハイドン:
12の変奏曲 変ホ長調 Hob.17:3
クラヴィーアソナタ ロ短調 Hob.16:32
《イギリスソナタ》ハ長調 Hob.16:50
モーツァルト:
メヌエット ヘ長調 K.2
クラヴィーアソナタ ヘ長調 K.280
クラヴィーアソナタ イ短調 K.310

コンサートの聴きどころ 小倉貴久子
ヨーゼフ・ハイドン[第2回]J.ハイドン
モーツァルトとハイドンは年齢にも性格にも大きな違いがありましたが、互いに敬い、惹きつけられ合う仲でした。「戯れたり、興奮させたり、笑いをひきおこしたり、深い感動をあたえる、といったようなすべてのことを、ハイドンほどうまくできる人はだれもいません。(大宮真琴・訳)」 モーツァルトはハイドンの音楽についてこのように書いています。 ハイドンは、1791年第1回目のロンドン滞在中、デュセックに借りたブロードウッドのピアノに感心し、その後、イギリス式のピアノに開眼。3曲の《イギリスソナタ》を作曲します。また、ハイドンのロ短調のソナタと同様、シュトゥルム・ウント・ドランク「疾風怒濤」スタイルのモーツァルトのイ短調のソナタは、パリで出会ったイギリス式のピアノに感化された影響を感じさせます。ブロードウッド・ピアノの響きも共にお楽しみください。

第2回公演の使用楽器:Klavier made by Kenta Fukamatti after John Broadwood (ca.1802)

Kenta Fukamatti

《第2回》公演報告!
《第2回》2012年5月22日@近江楽堂 J.ハイドン

オモクラヘ第2回ハイドン:
12の変奏曲 変ホ長調 Hob.17:3/クラヴィーアソナタ ロ短調 Hob.16:32/《イギリス・ソナタ》ハ長調 Hob.16:50

モーツァルト:
メヌエット ヘ長調 K.2/クラヴィーアソナタ ヘ長調 K.280/クラヴィーアソナタ イ短調 K.310


シリーズ第2回の作曲家ゲストは、モーツァルトと双璧をなす古典派の巨匠、ハイドン。モーツァルトとハイドンの親密な関係を堪能する夜でした。
使用したフォルテピアノは、老ハイドンがロンドンで出会ったイギリス式アクション、J.ブロードウッドのピアノを深町研太さんがコピーしたもの。ダイナミックなサウンドを聴かせてくれました。
ハイドンの作品に影響を受けたモーツァルトのK.280のソナタ、ハイドンがロンドンで作曲した3つの大ソナタからハ長調のソナタ。また後半は「シュトゥルム・ウント・ドランク」に焦点をあて、モーツァルトとハイドンの嵐のような激しさをもつ作品をお届けしました。
シリーズ第2回は《パパ・ハイドン》を慕う、お客さまに大勢お集りいただき、大賑わいの『モーツァルトのクラヴィーアのある部屋』となりました。

《当日のアンケートより》
・コンサートホールやリサイタルホールでは聞いたことがありますが、近江楽堂は、初めてです。室内楽的雰囲気で、小倉さんの話を聞きながら、楽しめました。後方からでしたので指使いがよくわかりました。
・精力的で多彩な演奏活動と録音に敬意を表します。ピアノフォルテに英式とウィーン式があるとは知らず、今日の演奏を聴く限り、単に古楽というだけでなく、「ダイナミック」な英式で聴かねば本当の味は出ないものだと感じました。
・とっても楽しく聴かせていただきました。小倉さんの演奏はいつも生き生きしていて、音1つ1つがキラキラ輝いています。CDもよく聴かせてもらってファンです。今日の新しい楽器のお話もいろんな事がわかって演奏をきくのがさらに楽しくなりました。
・子供の頃にSPレコードですり切れるほど聴き惚れたK310が白眉であった。クラヴサンで新たな発見があった。
・毎回素晴らしい演奏会で何日も前から楽しみにしております。演奏はもちろんですが、作曲家や曲目の解説はとてもありがたいと思います。
・モーツァルトのイ短調も、ワルターで弾かれると音楽が楽器を追い越してしまった感じがするけれど、ブロードウッドで弾かれるとなんと激しく、しっくりとハマることか。作品と楽器の双方から霊感を得て飛翔する演奏者のファンタジー。作曲家、楽器、作品と奏者の鮮やかなコラボレーションが聴けた。こういうのを聴いてしまうと、モダンでおっかなびっくり弾くハイドンやモーツァルトがますます聴けなくなるな・・・

《第3回》

2012年7月31日(火)午後7時開演(開場6:30)
近江楽堂

《第3回》公演は終了しました

〔ゲスト作曲家〕J.C.バッハ Johann Christian Bach (1735-1782)

小倉 貴久子(クラヴィーア)・重岡 麻衣(クラヴィーア)

J.C.バッハ:
クラヴィーアソナタ ト長調 OP.17-4
四手のためのソナタ イ長調 Op.18-5
モーツァルト:
アレグロ 変ロ長調 K.3
四手のためのソナタ ハ長調 K.19d
クラヴィーアソナタ 変ロ長調 K.333
四手のためのソナタ ヘ長調 K.497

コンサートの聴きどころ 小倉貴久子
クリスティアン・バッハ[第3回]J.C.バッハ
モーツァルトが8歳の頃、訪れたロンドンでJ.S.バッハの末息子、クリスティアン・バッハの膝に乗せてもらい交代でクラヴィーアを弾いたり、また即興で連弾をしたりと、親しく交際したというエピソードが伝えられています。モーツァルトのロンドン滞在中に書かれた「四手のためのソナタ」ハ長調 K.19dは、そんなふたりの打ち解けた雰囲気を感じさせる楽しい曲です。クリスティアン・バッハの音楽から大きな影響を受けたモーツァルト。彼の流麗で気品高く、そして親しみ易い作風をモーツァルトは愛したのでした。1782年に彼の訃報を聞いたモーツァルトは、「音楽界にとっての損失...」と心の師の死を悲しみました。演奏されることの少ないクリスティアン・バッハの「四手のためのソナタ」と、モーツァルトの「四手のためのソナタ」ヘ長調は、時にシンフォニーの書法を思わせるような充実した芸術作品です。

重岡麻衣 重岡 麻衣 クラヴィーア Mai Shigeoka
東京藝術大学古楽科チェンバロ専攻卒業。同大学大学院フォルテピアノ専攻修了。ブリュッセル王立音楽院を最高名誉賞付きディプロマを得て卒業。フランダース・フィルハーモニーオーケストラ、リチェルカール・コンソートなどとの共演、ベルギーやドイツでソロリサイタルを催すなど活躍中。ベルギー・アントワープ王立音楽院フォルテピアノ科講師。

第3回公演の使用楽器:Klavier made by Chris Maene after Anton Walter (1795)

Anton Walter

《第3回》公演報告!
《第3回》2012年7月31日@近江楽堂 J.C.バッハ
共演:重岡 麻衣(クラヴィーア)

おモクラへ第3回J.C.バッハ:
クラヴィーアソナタ ト長調 Op.17-4/四手のためのソナタイ長調 Op.18-5

モーツァルト:
アレグロ 変ロ長調 K.3/四手のためのソナタ ハ長調 K.19d/クラヴィーアソナタ 変ロ長調 K.333/四手のためのソナタ ヘ長調 K.497

(写真はゲネプロの様子)


シリーズ第3回に迎えたゲストは、モーツァルトに最も影響を与えた作曲家、J.C.バッハ。ギャラントでエレガント、そして何より、グラツィオーソ、優しさあふれるクリスティアン・バッハの音楽は、確かにモーツァルトの音楽と基本的なところでつがなりあっていました!
モーツァルトが幼少時に訪れたロンドンで、クリスティアン・バッハの膝に上に乗せてもらってクラヴィーアの演奏を楽しんだ、という逸話から、今回は両者の連弾作品を取り上げました。
連弾相手は、小倉貴久子が芸大で一番最初に教えた、今はドイツ在住の重岡 麻衣さん。
常に笑顔でいるJ.C.バッハの音楽のような楽しい演奏会となりました。

《第4回》

2012年9月14日(金)午後7時開演(開場6:30)
近江楽堂

《第4回》公演は終了しました!

〔ゲスト作曲家〕J.A.シュチェパーン Josef Antonin Stepan (1726-1797)

小倉 貴久子(クラヴィーア)・松堂 久美惠(ソプラノ)

J.A.シュチェパーン:
クラヴィーアソナタ ヘ長調 Op.1-3
「老婆」「すみれ」「愛のきずな」「ナイチンゲールがたいそうお気に入りなのは」
モーツァルト:
メヌエット ヘ長調 K.1d
クラヴィーアソナタ ニ長調 K.284「デュルニッツ」
「すみれ K.476」「自由の歌 K.506」「老婆 K.517」「夕べの想い K.523」「クローエに K.524」

コンサートの聴きどころ 小倉貴久子
シュチェパーン[第4回]J.A.シュチェパーン
ボヘミア出身のシュチェパーンは、ヴィルトゥオーゾ鍵盤楽器奏者としてウィーンで成功を収めた作曲家です。優れた教師としても知られ、マリー・アントワネットの師でもありました。ソナタOp.1-3は、1760年代のザルツブルグでも知られていた曲で、幼いモーツァルトも演奏したかもしれません。このシュチェパーンの初期のソナタは、優美な雰囲気が魅力的です。モーツァルト初期の6曲のソナタ集、最後を飾る華麗なソナタ[デュルニッツ]は、シュチェパーンからの影響が感じられ、モーツァルトも自信をもっていた作品です。ウィーンにおけるドイツ歌曲集を初めて出版したのがシュチェパーンだということも特筆すべき点です。その曲集から「ナイチンゲールがたいそうお気に入りなのは」をお聴きいただきます。モーツァルトと同じ詩による歌曲「すみれ」「老婆」、両者の聴き比べもお楽しみください。

松堂久美惠

松堂 久美惠 ソプラノ Kumie Matsudo
二期会オペラスタジオマスタークラス優秀賞受賞。ウィーンに留学。友愛ドイツ歌曲コンクール第2位。バッハやヘンデル、モーツァルトなどの宗教曲のソリストを務めるほか、ドイツ歌曲、日本歌曲や近現代の作品の演奏においても活躍。「ヨハネ受難曲」「メサイア」「シューベルト ます」などのCDがある。立教学院諸聖徒礼拝堂聖歌隊声楽指導者。


第4回公演の使用楽器:Klavier made by Chris Maene after Anton Walter (1795)

Anton Walter

《第4回》公演報告!
《第4回》2012年9月14日@近江楽堂 J.A.シュチェパーン
共演:松堂 久美惠(ソプラノ)

おモクラへ第4回J.A.シュチェパーン:
クラヴィーアソナタ ヘ長調 Op.1-3/「老婆」「愛のきずな」「ナイチンゲールがたいそうお気に入りなのは」

モーツァルト:
メヌエット ヘ長調 K.1d/クラヴィーアソナタ ニ長調 K.284「デュルニッツ」/「すみれ K.476」「自由の歌 K.506」「老婆 K.517」「夕べの想い K.523」「クローエに K.524」


第2チクルスの初回《第4回》に迎えたゲストはJ.A.シュチェパーン。今回はソプラノの松堂久美惠さんと共にお届けしました。肖像画も残されていない今では名前さえも忘れ去られてしまったシュチェパーンは、ウィーンで最初のドイツ語による歌曲を出版した作曲家として、またクラヴィーアの名手で、かなり技巧的で趣向に凝らされた作品をモーツァルトの生まれた頃に出版していた作曲家として、当時はかなり名を馳せていました。モーツァルトの作品と同じ歌詞による「老婆」と「すみれ」の聴き比べなどを通して、シュチェパーンならではの魅力と、モーツァルトが18世紀の空気の中でリートを作曲していたことが実感できました。また、ギャラントで優雅なシュチェパーンのソナタ、モーツァルトのデュルニッツソナタのめまぐるしく表情の変化する様に、今回も会場いっぱいにお集りいただいたお客様と共に大いに盛り上がったコンサートとなりました。

《第5回》

2012年11月13日(火)午後7時開演(開場6:30)
近江楽堂

《第5回》公演は終了しました

〔ゲスト作曲家〕M.クレメンティ Muzio Clementi (1752-1832)

小倉 貴久子(クラヴィーア)

クレメンティ:
トッカータ 変ロ長調 Op.11
クラヴィーアソナタ 変ロ長調 Op.24-2
クラヴィーアソナタ ロ短調 Op.40-3
モーツァルトの歌劇《ドン・ジョヴァンニ》から「ぶってよ、ぶってよ」Wo.10
モーツァルト:
メヌエット ヘ長調 K.5
12の変奏曲 変ロ長調 K.500
クラヴィーアソナタ 変ロ長調 K.570
パイジェッロの歌劇《哲学者気取り》の「主よ、幸いあれ」による6つの変奏曲 ヘ長調 K.398

コンサートの聴きどころ 小倉貴久子
クレメンティ[第5回]M.クレメンティ
イタリア生まれでイギリスで活躍したクレメンティは、作曲家、演奏家、楽器製作、出版業と各方面での手腕を発揮する才能溢れる人物でした。1781年、ヨーゼフ2世の御前で、クレメンティとモーツァルトの競演が行われます。初対面の二人は、交互に自作品や即興演奏を繰り広げ、そのどちらをも甲乙つけがたい素晴らしい演奏は、皇族たちを大変喜ばせたと伝えられています。モーツァルトは、クレメンティの演奏を「単なる機械屋」とこきおろすのですが、クレメンティの方は「才能豊かで典雅」と、モーツァルトの演奏に感銘を受けた言葉を残しています。超絶技巧を駆使したトッカータと、ソナタOp.24-2はこの競演時に演奏された作品です。モーツァルトは、後年このソナタに似た主題を、歌劇《魔笛》序曲で使っています。6つの変奏曲はクレメンティを意識した技巧的な曲です。クレメンティはモーツァルトにとって、かなり気にかかる存在だったと言えるでしょう。

第5回公演の使用楽器:Klavier made by Kenta Fukamatti after John Broadwood (ca.1802)

Kenta Fukamatti

《第5回》公演報告!
《第5回》2012年11月13日@近江楽堂 M.クレメンティ

おモクラへ第5回M.クレメンティ:
トッカータ 変ロ長調 Op.11/ソナタ 変ロ長調 Op.24-2/ソナタ ロ短調 Op.40-2/モーツァルトの歌劇《ドン・ジョバンニ》から「ぶってよ、ぶってよ」WO.10

モーツァルト:
メヌエット ヘ長調 K.5/12の変奏曲 変ロ長調 K.500/ソナタ 変ロ長調 K.570/パイジェッロの歌劇《哲学者気取り》の「主よ、幸いあれ」による6つの変奏曲 ヘ長調 K.398

(写真はゲネプロの様子)


今回はモーツァルトが生前、ライバルとして最も意識していた作曲家、クレメンティをゲストとして迎えました。
イギリスに活動拠点をおいていたクレメンティにちなみ、今回は、イギリス式アクションのジョン・ブロードウッドのピアノで演奏。プログラム前半は、モーツァルトが姉に向け、練習し過ぎると「お姉さんのしなやかな指が壊れてしまう」と注意を喚起したぐらい3度と6度のパッセージが執拗に登場するトッカータ。またモーツァルトも負けじと技巧面に焦点を当てた変奏曲。モーツァルトの演奏を聴いたクレメンティが「こんなにも才知豊かで典雅な演奏を聴いたことがない...」と表現したような晩年のソナタk.570などを集めました。後半は、モーツァルトの死後に、クレメンティがモーツァルトを思い出しながら半ばオマージュのように書いた、「ドン・ジョバンニ」のテーマを元にした自由な作品。そして、ベートーヴェンへの受け渡しとなったクレメンティのロマンティックで激しい側面が如実に表現された19世紀に入ってからの充実のソナタをお届けしました。
「もっぱらソナチネの作曲家としか認識していなかったが、いかに重要な作曲家なのか、思いを新たにした」など、お客さまから感嘆の言葉が聞かれました。

《第6回》

2013年1月14日(月・祝)午後2時開演(開場1:30)
近江楽堂

《第6回》公演は終了しました!

〔ゲスト作曲家〕C.Ph.E.バッハ Carl Philipp Emanuel Bach (1714-1788)

小倉 貴久子(クラヴィーア)・前田 りり子(クラシカル・フルート)・長岡 聡季(ヴァイオリン/ヴィオラ)

C.Ph.E.バッハ:
練習曲集よりファンタジー ハ短調
識者と愛好家のための曲集 第2巻より ロンド イ短調
ヴィルテンブルクソナタ イ短調
ピアノとフルート、ヴィオラのための四重奏曲 イ短調
モーツァルト:
メヌエット K.1
フルートソナタ ハ長調 K.14
プレリュード ハ長調 K.284a
ヴァイオリンソナタト長調 K.379
ロンド イ短調 K.511

コンサートの聴きどころ 小倉貴久子
C.Ph.E.バッハ[第6回]C.Ph.E.バッハ
「演奏家自身が感動しなければ、聴衆を感動させることはできない。」J.S.バッハの次男、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ著『正しいクラヴィーア奏法』に記されている言葉です。この本は、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンも学んだと伝えられている名著です。ファンタジーは、この本の付録の練習曲集第6番の終楽章で、〈ハムレット・ファンタジー〉として知られています。エマヌエルは「多感主義」の作風が特徴で、『ヴュルテンベルク・ソナタ』は1742年の初版以来、50年以上も版を重ねた人気の曲集です。『識者と愛好家のための曲集』ロンド イ短調は、モーツァルトの同調のロンドに影響を与えたと思われます。エマヌエル、死の年に作曲された四重奏曲 イ短調は、「白鳥の歌」とも言うべき美しさと内面の広がりゆく宇宙が描かれた作品です。

前田りり子 前田 りり子 クラシカル・フルート Liliko Maeda
全日本学生音楽コンクール西日本大会フルート部門高校生の部第1位。バロック・フルートで桐朋学園大学に進学後、デン・ハーグ王立音楽院大学院修了。山梨古楽コンクール第1位。1999年ブルージュ国際古楽コンクール第2位。バッハ・コレギウム・ジャパンなどで活躍。著書に「フルートの肖像」(東京書籍)。東京藝術大学、上野学園大学非常勤講師。
長岡聡季 長岡 聡季 ヴァイオリン/ヴィオラ Satoki Nagaoka
東京藝術大学大学院室内楽科博士後期課程にて初の博士号取得。室内オーケストラ横浜シンフォニエッタ、コンサートマスター。神奈川フィルハーモニー管弦楽団他、各地のゲスト・コンサートマスターで活躍。オリジナル楽器奏者としても、バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラクラシカなどで活動している。東京藝術大学室内楽科非常勤講師。

第6回公演の使用楽器:Klavier made by Chris Maene after Anton Walter (1795)

Anton Walter

《第6回》公演報告!
《第6回》2013年1月14日@近江楽堂 C.Ph.E.バッハ
共演:前田りり子(クラシカル・フルート)、長岡 聡季(ヴァイオリン/ヴィオラ)

おモクラへ第6回C.Ph.E.バッハ:
練習曲集よりファンタジー ハ短調/識者と愛好家のための曲集 第2巻よりロンド イ短調/ヴュルテンベルクソナタ イ短調/ピアノとフルート、ヴィオラのための四重奏曲 イ短調

モーツァルト:
メヌエット K.1/フルートソナタ ハ長調 K.14/プレリュード ハ長調 K.284a/ヴァイオリンソナタ ト長調 K.379/ロンド イ短調 K.511

天窓から雪が降り積もる様子が見える近江楽堂は、まさに幻想的な「かまくら」のようでした。クラシカルフルートの前田りり子さんと、ヴァイオリン&ヴィオラの長岡聡季さんと共に、モーツァルトとエマヌエル・バッハの熱い世界を繰り広げました。プログラムの多くが、コンサートであまり演奏されることのない作品たちでしたが、その内容の深さや素晴らしさに共感していただき、濃密な時間を過ごすことができました。

《第7回》

2013年3月15日(金)午後7時開演(開場6:30)
近江楽堂

《第7回》公演は終了しました!

〔ゲスト作曲家〕J.S.バッハ Johann Sebastian Bach [1685-1750]

小倉 貴久子(チェンバロ&フォルテピアノ)

J.S.バッハ:
平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番「プレリュードとフーガ」ハ長調 BWV846
イタリア協奏曲 BWV971
フランス風序曲 BWV831
モーツァルト:
アンダンテ ハ長調 K.1a
プレリュードとフーガ ハ長調 K.394
クラヴィーアソナタ ヘ長調 K.533+K.494

コンサートの聴きどころ 小倉貴久子
J.S..バッハ[第7回]J.S..バッハ
ファン・スヴィーテン男爵との出会いは、モーツァルトにとって運命的なものでした。「ぼくは毎日曜日12時に、スヴィーテン男爵のところへ行きます。そこでは、ヘンデルとバッハ以外は何も演奏されません。」と、ウィーン移住後の1782年4月に父宛に書いています。スヴィーテン男爵は、1770年〜77年、駐プロイセン大使としてベルリンに滞在し、その地でJ.S.バッハの作品を知り、数々の作品の楽譜を入手してウィーンに持ち帰ります。モーツァルトはこのコレクションに刺激を受け《平均律クラヴィーア曲集》などを通じフーガの研究に没頭します。フーガ好きの妻コンスタンツェにせがまれて書いたプレリュードとフーガ K.394。対位法を自在に駆使したソナタ K.533+K.494。J.S.バッハの珠玉の名曲〈イタリア協奏曲〉、〈フランス風序曲〉をお聴きいただきます。

第7回公演の使用楽器:Harpsichord made by Moxam Kayano [2009]
Klavier made by Chris Maene after Anton Walter [1795]

Moxam KayanoAnton Walter

《第7回》公演報告!
《第7回》2013年3月15日@近江楽堂 J.S.バッハ

おモクラへ第7回J.S.バッハ:
平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番「プレリュードとフーガ」ハ長調 BWV846/イタリア協奏曲 BWV971/フランス風序曲 BWV394

モーツァルト:
アンダンテ ハ長調 K.1a/プレリュードとフーガ ハ長調 K.394/クラヴィーアソナタ ヘ長調 K.533+K.494


モーツァルトとJ.S.バッハの意外な関係。確実にモーツァルトが知っていたと思われる、バッハの平均律クラヴィーア作品集から第1巻のハ長調の「プレリュードとフーガ」と、モーツァルトがこのフーガのテーマを転用した同名の作品を並べて演奏。フーガが多用されているモーツァルトのソナタK.533+K.494を、バッハの「イタリア協奏曲」の後に聴くことにより、世代を超えたふたりの偉大な才能に密接な繋がりがあることが分かりました。第7回の《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》は、加屋野木山さんのanonymousチェンバロとワルター・フォルテピアノの2台を持ち込み、バロック音楽と古典派の響きの違いと同質性などにも想いを至しました。

《当日のアンケートより》
・そのライブ感は抜群で、心の動きまで手に取るように伝わる演奏に唖然とするばかりでした。心と身体が一体化し、音と鳴って放射しているような感じです。「音楽はこうでなくっちゃ」と納得させる名演奏でした。
・J.S.バッハ フランス風序曲が特にすばらしく好きになりました。お話も演奏もすべて心豊かにゆったりぜいたくなひとときでした。夢のような演奏会でした。
・至福の一夜を有難うございました。チェンバロ、クラヴィーアに依るバッハ、モーツァルト。それぞれの意味と表現!
・これほどチェンバロの上部と下部の使い分けが分かった演奏会は初めてでした。素晴らしかった。
・モーツァルトとバッハの関係は知ってはいましたが、こんな風に並べて聴いたことがなかったので、とても新鮮でした。かつ、いままで聴いたどの鍵盤楽器演奏会より感銘を受けました。
公演の模様

《第8回》

2013年5月28日(火)午後7時開演(開場6:30)
近江楽堂

《第8回》公演は終了しました!

〔ゲスト作曲家〕J.ショーベルト Johann Schobert [1735-1767]

小倉 貴久子(クラヴィーア)・若松 夏美(ヴァイオリン)

J.ショーベルト:
クラヴィーアソナタ ハ長調 作品1-2
ヴァイオリン伴奏付きクラヴィーアソナタ 変ロ長調 作品14-2
モーツァルト:
アレグロ ハ長調 K.1b
ヴァイオリン伴奏付きクラヴィーアソナタ ハ長調 K.6
ヴァイオリンソナタ ニ長調 K.306
ヴァイオリンソナタ イ長調 K.526

コンサートの聴きどころ 小倉貴久子
J.ショーベルト[第8回]J.ショーベルト
初期ヴァイオリンソナタ(K.6~15、K.26~31)は「ヴァイオリン伴奏付きクラヴィーアソナタ」として作曲されています。このスタイルは18世紀中頃、パリのサロンで大人気のジャンルでした。1763年にパリを訪れたモーツァルト親子はショーベルトと出会います。ショーベルトは当時パリで最も活躍していた作曲家の一人です。「ヴァイオリン伴奏付きクラヴィーアソナタ」には彼の魅力が満載です。K.6の第4楽章は、ショーベルトのソナタ作品1-2の第3楽章に極似。少年モーツァルトがショーベルトの作品を研究していたことが分かります。ヴァイオリンと共に演奏することで、作品の輝きや喜びが一層顕著となるこのスタイルと、その後ヴァイオリンパートが充実してデュオソナタの様相をなしてくる1778年パリで書かれた華麗なK.306、ウィーン円熟期のK.526などをお楽しみいただきます。

若松夏美 若松 夏美 ヴァイオリン Natsumi Wakamatsu
仙台市出身。3歳の誕生日にヴァイオリンを両親にプレゼントされ現在に至る。桐朋学園大学卒業。鷲見三郎、江籐俊哉の各氏に師事。オランダのハーグ王立音楽院にてバロック・ヴァイオリンをS.クイケン氏に師事。1985年演奏家ディプロマを得て卒業。現在バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカのコンサートマスター。18世紀オーケストラ(オランダ)のメンバー。東京芸術大学古楽科非常勤講師。

第8回公演の使用楽器:Klavier made by Chris Maene after Anton Walter [1795]

Anton Walter

《第8回》公演報告!
《第8回》2013年5月28日@近江楽堂 J.ショーベルト
共演:若松 夏美(ヴァイオリン)

第8回J.ショーベルト:
クラヴィーアソナタ ハ長調 作品1-2/ヴァイオリン伴奏付きクラヴィーアソナタ 変ロ長調 作品14-2

モーツァルト:
アレグロ ハ長調 K.1b/ヴァイオリン伴奏付きクラヴィーアソナタ ハ長調 K.6/クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ニ長調 K.306 (300i)/クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ イ長調 K.526


モーツァルトの最初の出版作品は、ヴァイオリンの伴奏付きクラヴィーアソナタというもの。7歳で訪れたパリで流行っていたのがこの形態の作品でした。クラヴィーアを弾く淑女、そして狩に忙しくあまりヴァイオリンを練習する時間の取れなかった貴族の子弟との仲を取り持つ役を担ったのでしょうか!
ともかく、この作品をパリで量産していたのが、ショーベルト。モーツァルトはショーベルトから大いに影響を受け、「ヴァイオリン伴奏付きクラヴィーアソナタ」をまとめて作曲しました。そんな両者の作品の聴きくらべ、そして、プログラムの後半では、若松夏美さんと2曲の大きなソナタを演奏しました。
モーツァルトのソナタを弾くのは久しぶりという若松夏美さん。なんと自然にモーツァルトの湧き出て来る演奏だったことでしょう。とりわけ大きな盛り上がりをみせた第8回公演となりました!

「音楽の友」2013年7月号《コンサート・レビュー》

小倉貴久子(クラヴィーア)
クラヴィーアの小倉貴久子主宰の「モーツァルトのクラヴィーアのある部屋」第8回。これまでもハイドン、コジェルフ、クレメンティ等18世紀の主要作曲家に焦点をあててきたが、今回はハイドンと同世代のヨハン・ショーベルトとモーツァルト。ゲストは多くの古楽オーケストラで名コンサートマスターとして活躍する若松夏美。ヴァイオリン伴奏付きクラヴィーア・ソナタがやがて真の二重奏ソナタへと発展してゆく様式変遷を目の当たりにした。主題のよく似たショーベルトの作品と少年モーツァルト作品を並べて、影響関係などを暗示させるといった選曲の妙も楽しめた。モーツァルト作品にはない驚く程大胆な表現をもち、様々な工夫に富んだショーベルトの「ソナタ」Op.14-2という傑作を味わえたのもこの企画の魅力。モーツァルトのK306とK526のソナタでは小倉と若松が丁々発止の鬩ぎあいで高揚感溢れる熱演を聴かせた。(5月28日・近江楽堂)〈平野 昭氏〉

公演の模様

《第9回》

2013年7月25日(木)午後7時開演(開場6:30)
近江楽堂

《第9回》公演は終了しました!

〔ゲスト作曲家〕J.N.フンメル Johann Nepomuk Hummel [1778-1837]

小倉 貴久子(クラヴィーア)・菊池 香苗(クラシカル・フルート)

J.N.フンメル:
フルートソナタ ト長調 作品2-2
クラヴィーアソナタ ヘ短調 作品20
フルートソナタ ニ長調 作品50
モーツァルト:
クラヴィーアのための小品 K.9b
フルートソナタ ト長調 K.11
クラヴィーアソナタ ハ長調 K.545
ドゥゼードの「リゾンは森で眠っていた」の主題による9つの変奏曲 ハ長調 K.264

コンサートの聴きどころ 小倉貴久子
J.N.フンメル[第9回]J.N.フンメル
フンメルは8才の時モーツァルトに弟子入りします。才能溢れるフンメルをモーツァルトは可愛がりました。モーツァルト主催の演奏会に出演するなど早い成長を見せたフンメルは、11才でピアニストとして自立。演奏旅行では自作曲に交えて、モーツァルトの「リゾンは森で眠っていた」の変奏曲を演奏した記録が残っています。フンメルのピアノソナタ作品20の終楽章は、モーツァルトの交響曲第41番終楽章の主題によるフーガが展開。モーツァルトから受け継いだ均整美と優美さを特徴とするフンメルのピアノ演奏は、保守的な音楽ファンを惹き付け、ウィーン音楽界はベートーヴェン派とフンメル派に分かれて音楽論争談義が白熱します。華麗なテクニックで、終世ウィーン式アクションのピアノを愛用したフンメルが出版した《ピアノ奏法(1828年)》は、19世紀初頭ウィーンのピアニズムを知る貴重な書です。

菊池香苗 菊池 香苗 クラシカル・フルート Kanae Kikuhci
東京音楽大学附属高校、桐朋学園大学をフルートで卒業。大学在学中よりトラヴェルソを始め、現在、古楽器を使ってのルネサンス、バロック演奏から現代フルートまで幅広いレパートリーを持つ。日本管打楽器コンクール、現代音楽協会演奏コンクールなどに入賞。桐朋学園芸術短期大学フルート科、国立音楽大学非常勤講師。パウエルフルート・アカデミー講師。日本フルート協会理事。http://www.kikuchikanae.com

第9回公演の使用楽器:Klavier made by Johann Georg Greber [1820]

Johann Georg Greber

《第9回》公演報告!
《第9回》2013年7月25日@近江楽堂 J.N.フンメル
共演:菊池 香苗(クラシカル・フルート)

小倉貴久子の《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》第9回J.N.フンメル:
フルートソナタ ト長調 作品2-2/クラヴィーアソナタ ヘ短調 作品20/フルートソナタ ニ長調 作品50

モーツァルト:
クラヴィーアのための小品 K.9b/フルートソナタ ト長調 K.11/クラヴィーアソナタ ハ長調 K.545/ドゥゼードの「リゾンは森で眠っていた」の主題による9つの変奏曲 ハ長調 K.264

フルートの菊池香苗さんの音色とグレーバーのクラヴィーアの音色が心地よく、優しいモーツァルトと、フンメルの初期ロマン派の音楽が、近江楽堂に響きました。「フンメルが最も好き」というお客様もいらして下さり、シリーズ9回目にして、初めてのモーツァルトより年下のゲスト作曲家に会場が沸きました。写真は、リハーサルの模様です。
公演の模様

《第10回》

2013年10月14日(月・祝)午後2時開演(開場1:30)
東京オペラシティ リサイタルホール
【平成25年度(第68回)文化庁芸術祭参加公演】

《第10回》公演は終了しました!

〔ゲスト作曲家〕A.サリエリ Antonio Salieri [1750-1825]

小倉 貴久子(クラヴィーア)
桐山 建志、天野 寿彦、花崎 淳生、廣海 史帆(ヴァイオリン)

深沢 美奈(ヴィオラ)・花崎 薫(チェロ)・小室 昌広(コントラバス)
三宮 正満・森 綾香(オーボエ)
塚田 聡・大森 啓史(ホルン)
☆ピリオド楽器使用室内オーケストラ☆

A.サリエリ:
クラヴィーアコンチェルト 変ロ長調 *本邦初演*
クラヴィーアソナタ ハ長調
W.A.モーツァルト:
メヌエット ヘ長調 K.4
サリエリの《ヴェネツィアの大市》の主題「我がいとしのアドーネ」による6つの変奏曲 ト長調 K.180
クラヴィーアコンチェルト 変ロ長調 K.238
クラヴィーアコンチェルト 変ホ長調《ジュノム》K.271

コンサートの聴きどころ 小倉貴久子
A.サリエリ[第10回]A.サリエリ
1985年に公開された映画「アマデウス」のヒットで、モーツァルトの毒殺者として我が国でも有名になったサリエリ。そんな事実に悖る逸話を通して、この作曲家を色眼鏡で見ては、当時の音楽シーンを見誤ることになってしまうでしょう。ハプスブルク家の帝都ウィーンで、宮廷作曲家として、またイタリアオペラの楽長を長きにわたって務めたサリエリは、数多くのオペラを手掛け、モーツァルトのオペラを上回るほどの人気を博していました。名教師としても知られ、ベートーヴェン、フンメル、シューベルト、そしてモーツァルトの息子のフランツ・クサーヴァーも彼の門を叩いています。クラヴィーアコンチェルトは、なんといっても当時、モーツァルトの牙城でありましたが、サリエリにもオルガンやクラヴィーアのためのコンチェルトが残されています。モーツァルトが、サリエリのオペラから大いにヒットしたアリアに基づいて作曲した変奏曲、そして本邦初演となるサリエリのクラヴィーアコンチェルトとソナタ。魅力溢れる若きモーツァルトのコンチェルトと、華やかなプログラムをお楽しみいただきます。

第10回公演の使用楽器:Klavier made by Chris Maene after Anton Walter [1795]

Anton Walter

《第10回》公演報告!
《第10回》2013年10月14日@東京オペラシティリサイタルホール A.サリエリ 〜コンチェルト(記念公演)〜
共演:桐山建志・天野寿彦・花崎淳生・廣海史帆(ヴァイオリン) 、深沢美奈(ヴィオラ)、花崎 薫(チェロ)、小室昌広(コントラバス)、三宮正満・森 綾香(オーボエ)、塚田 聡・大森啓史(ホルン)

小倉貴久子の《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》第10回A.サリエリ:
クラヴィーアコンチェルト 変ロ長調(本邦初演)/クラヴィーアソナタ ハ長調(本邦初演)

モーツァルト:
メヌエット ヘ長調 K.4/サリエリの《ヴェネツィアの大市》の主題「我がいとしのアドーネ」による6つの変奏曲 ト長調 K.180/クラヴィーアコンチェルト 変ロ長調 K.238/クラヴィーアコンチェルト 変ホ長調《ジュノム》K.271


小倉貴久子の《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》第10回記念公演《サリエリ》は、会場を東京オペラシティ地下のリサイタルホールに移しての開催。たくさんのお客様にご来場いただきました。サリエリのピアノ協奏曲の本邦初演やモーツァルトのピアノ協奏曲を、気心の合った音楽仲間と楽しく演奏しました。
昨年3月に始動したシリーズが、みなさまのサポートのおかげで、無事に第10回を迎えられたことに心から感謝しております。来年春に、第11回(ゲスト作曲家・ベートーヴェン)が始まります。楽しい企画を続々考案中です!

《当日のアンケートより》
・ジュノムを聴きたくて来たのですがピアノ(現代の)とちがい他の楽器ととけ合っていて、とても気持ち良くきかせていただきました。又、楽しみにしています。
・Walterの美しい音を表情豊かに歌い上げるのはさすがである。ご指摘の通り、様々な登場人物が、それぞれのキャラクターで語るのはとても楽しい。気心の知れたアンサンブルは演奏者も楽しんでいるように感じられてよい。充実した演奏会だった。
・大変良かったです。サリエリの生演奏というとても貴重な経験が出来て感激です。フォルテピアノとオケの音量バランスも最高でした。
・小倉さんも皆さまもすばらしかった!モーツァルトのスゴサを体感できました。11回からもとても楽しみにしています。
・サリエリの変ロ長調、楽しいハーモニー、繰りかえされる主題の色合いの変化、煌めく高音、深い豊かなひびき、ぜひCD化してほしいです。聴きに来て本当によかったです。最後のモーツァルトのコンチェルトはモーツァルトの再来のような素晴らしさでした。
公演の模様


第10回記念公演会場/東京オペラシティ リサイタルホール
(京王新線「初台」駅下車、オペラシティ方面出口3分)

〒163-1407 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティ地下1階
Tel. 03-5353-0788(公財 東京オペラシティ文化財団)
会場/近江楽堂(第1回〜第9回)
(京王新線「初台」駅下車、オペラシティ方面出口3分)

〒163-1407 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティ3階
Tel. 03-5353-6937(近江楽堂・松木アートオフィス)

全席自由:1回券 4,000円(学生2,000円)
3回セット券:10,000円
(「メヌエット・デア・フリューゲル」及び「近江楽堂・松木アートオフィス」でのみ取扱い)

後援:日本モーツァルト協会・一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会/協力:KiKla
助成:朝日新聞文化財団(第10回)

【チケット発売・お問い合せ】
・メヌエット・デア・フリューゲル(主催)Tel.048-688-4921 mdf-ks@h7.dion.ne.jp
当サイト《チケットお申し込みコーナー》よりお申し込みください。
・近江楽堂・松木アートオフィス Tel.03-5353-6937
【チケット発売】
・東京オペラシティチケットセンター Tel.03-5353-9999
・イープラス e+ http://eplus.jp
・ピティナ http://www.piano.or.jp/concert/support/
・東京文化会館チケットサービス Tel.03-5685-0650 http://www.t-bunka.jp/ticket/
・古楽情報サイト アヴァンティ http://www.avanti.gr.jp/

・当日券の有無についてはお問い合せの上ご来場ください。
・小さなお子さまの入場はご遠慮ください。

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現在進行中/第31回からの《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》
《第1回》L.A.コジェルフ 《第2回》J.ハイドン 《第3回》J.C.バッハ
《第4回》J.A.シュチェパーン 《第5回》M.クレメンティ 《第6回》C.Ph.E.バッハ
《第7回》J.S.バッハ 《第8回》J.ショーベルト 《第9回》J.N.フンメル
  《第10回》A.サリエリ  
第11回〜第20回過去の《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》の記録
第21回〜第30回過去の《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》の記録



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万が一、クーポン券を紛失された場合は無効となります。またクーポン券の再発行は致しかねます。
当シリーズが終了した場合は、当クーポン券の効力も消滅します。なお、塔シリーズは第40回で終了を予定しています。
クーポン券台紙はコンサート会場にて配布しております。
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